2020.5.12
未来型美容室と未来型人材育成の想像と創造
コロナの影響で一瞬にして変わった生活
2020年大きな時代の変化に出会った4月
2020年がスタートするにあたって、新しい時代がスタートする…
とは思っていましたが、まさかこのような形での強烈なシフトになるとは思ってもいませんでした。
とにかく日本中、色々なところを飛び回っている私ですが、全てが止まりました。コロナの影響で、4月の研修は、次々とキャンセル、延期と。
1年間で、一番忙しい時期の4月ですが、出会いも学びも多くあり、色々と計画や準備も念入りにしてのぞむというのが恒例でした。しかし、2020年4月は、計画してきていたことが壊れた次々と壊れていきました。
自分たちの力では、どうにもならない自然界の恐ろしさを感じました。
しかし、壊れないと新しいものはつくられない。瞬間的に思いついたことでもありました。まだ、緊急事態宣言の出る前でしたが、思い切ってオンラインセミナーをご提案して、東京に行く予定だったセミナーをオンラインに切り替えて頂きました。
新人研修をオンラインセミナーでチャレンジ!!新しい発見の数々…
今まで、リアルに会ってしかできないと思っていたことをオンラインでするとどうなるのか??ただの理論ではなく、動きや、空間での体験型のセミナーをどうやってするの??など、様々な不安や疑問がありながらも、やるしかないし、必要と感じました。
理由は、若年層の方ほど、動画やオンラインに慣れているということを思い知らされることでした。
私世代は、10代後半くらいまで携帯電話というものを使ったことがなかった世代。ビデオカメラというものはありましたが、今のように手軽感は全くなく、大層なものとして滅多に使わない。高校時代は、ワープロ。
パソコンを使うようになったのは、20歳を過ぎてから
しかし、今は子供でもスマートフォンを持ち、操作を教えられなくても使いこなす。
写真や動画なんて、一人で簡単に取れる時代。
YouTubeで調べれば、大概のことのやり方が出ている。
まさに動画で調べて、動画で学ぶことを自主的にやってしまっている世代。
小学生がお友達とラインのFaceTimeをやりながらご飯を食べるという話は、コロナで出てきたzoom飲みみたいなものを、コロナの影響が出る前からやっていた。
実際に、リアルで行っていた新人研修をどのようにやれば良いのか?というのを綿密に計画を立ててやっている時間もなく、「まず、やる!」これは私の鉄則。
全てはトライandエラーからしか学べないし、成功しない。もちろん計画ゼロは、アウトですが…
というのも、「できる!」という自信がありました。
それは、2年ほど前から手がけてきたクリップラインシステムがありました。
クリップラインとは、クラウド上で、動画を管理して教育カリキュラムとしてコンテンツが整理されているデジタル教育システムです。
ちょうど、この4月に合わせて、クリップラインのシステムだけでも新人研修ができるというカリキュラムをクラウド上に完成していました。動画は、200から300ほどの短いもので構成されています。
クリップラインは動画を見るだけではなく、お手本動画と比較してみたり、課題などを設定することもできるのですが、システムに慣れていなかったり、環境が整っていない場合もあるので、クリップラインとラインを活用してオンラインセミナーのカリキュラムを構成しました。
オンラインセミナーで、受講生の皆さまとお話しするのは、リアルなセミナー以上に距離が近く感じる面もたくさんあります。
私にとってのオンラインセミナーの方のメリットは大きく2つです。
リアルセミナーよりも、マンツーマンでの会話になるので、受講生ごとに合わせた対応ができることと、資料を画面共有するので、スクリーンよりもわかりやすく近い距離で資料を見れるし、解説できること。
この2つの特徴は、大きいです。
話って自分ごとと思うか、他人事と思うかで全く違うと思います。そして資料も同じです、自分ごととして見る資料と、他人事として見る資料では細部までの見方が変わるはずなのです。
このオンラインの特徴を徹底的に活かした方が良いと思いましたので、新人研修は20人までで2時間
一方的に話を聞くだけではなく、双方間コミュニケーションでのセミナーとしました。
そして、対応力の実技は全てクリップラインの動画を活用。お手本クリップを見て、同じように動画を撮影して、そして動画を投稿してもらう。投稿された動画は、合格もらうまでアップし続ける。
動画の投稿は、受講生の全員が見れる状態なので、みんな自分との戦いで頑張ってくれるという現象。
4月の半ばくらいになると、オンラインセミナーにオンライン会議…
5月は、毎日のようにオンラインセミナー
人間ってすごいですね。何かが壊れると新しいものを作り出す。壊れないと変わらない。まさにそんなんことを体感しました。
人の成長、自分の成長もそうなんだろうな…と考えました。壊れないと変わらない。今までのやり方や、今まで通りというのは安心できるもの…しかし、今までのやり方や、今まで通りが壊れることで不安や恐怖に襲われるけれども、そこには大きな成長があるかもしれないということ。
何を捨てるか?
これ重要ですね。
何を持つか?から考えてしまうのですが、何かを捨てるから、新しいものを持てる。捨てないと持てば良いものが何かもわからないのかもしれない。そんな場面があるように思いました。
破壊と創造
やはり、セットですね。創造したいとは誰もが思うことでしょうが、破壊というものがあって創造される。
壊すことって誰にでもできるように見えるけど、実は違うとも思いました。
何を捨てて、何を持つか??と同じなんでしょうね。
どれだけ計画をしていても、計画通りに世の中は動かない。計画は大切だけれども、如何に変化対応力や臨機応変に動けるかという行動の重要性。
これからの人材育成を考えていく中で、重要なことは美容室も大きく変わっていくということ。
それはどんな美容室なのか?
そして、お客さまから求められる人はどんな人なのか??多面的に考えていくことの必要性をとても感じます。